2016/12/15
プレスリリース
国王杯準決勝進出、リーグではインテルに敗れる
吉川智貴が所属するマグナ・グルペアは、10節に本拠地に昨シーズンのリーグ王者インテルを迎えた。
マグナ・グルペアが多くの決定機を手にした試合であり、吉川にもチャンスはあった。しかし、危険な場面
をつくるもゴールを積み重ねることができず。インテルがわずかな決定機を確実に仕留め、1-4でマグナ・グルペアは敗れた。
吉川はインテル戦を振り返る。
「内容的に僕たちがだいぶ(インテルを)上回っていたゲームでした。向こうにチャンスらしいチャンスは
ありませんでした。1回あったか、ないか。しかし、それでも勝ち切るのがインテル。悪い中でも勝ち切る
のが王者。そんなことを実感させられる試合でした」
敗戦には当然ながら誰も満足していない。とはいえ、リーグ3連覇中の王者に終止攻勢だった内容に
いい感触をつかんでいた。
「セットプレーでも相当チャンスはありましたし、内容はよかったですけど、相手のゴレイロがうまかった
ですね。自分たちのやりたいことは、ディフェンスにしても攻撃面にしてできていました。最後のシュート
を決める部分だけが足りなかったです」
吉川はこのゲームで、サイドで1対1を仕掛けて、何度かカットインを成功させた。その動作は昨シーズン
と変わらない。変わったのは、結果だ。吉川はカットインを成功させる。昨シーズンは、中に切れ込んでも、
ディフェンスの伸ばした足にかかっていた。それが今シーズンはファウルでなければ止められないという戦況を生み出している。
秘訣は、仕掛けるタイミングだ。
吉川がボールを中に動かした時、ディフェンスは足を伸ばせない。相手の重心が傾いたタイミングで
仕掛けるからだ。カットインのタイミングが的確になったのはなぜか。
「やはり心の余裕ですかね。余裕を持って今シーズンはプレーできている。去年見えなかったところも
見えるようになりました。昨シーズンの終盤、3月、4月くらいからちょっとずつ余裕を持ってプレーできる
ようになってきて。今年は去年の経験があるので、見えるところが多くなりました」
吉川のカットインの成功の要因は、経験を積み重ね、手にした心の余裕だった。
12日には国王杯準々決勝が行われ、2部バルデペーニャスに力の差を示し、7-2で勝利した。
2得点を決めた吉川は「前半は苦しい試合でした」と振り返った。
「前半は3-2でしたし、チャンスの数も多かったですけど、向こうにも同じようにチャンスはありました。
前半は互角の戦いでした。だけど後半の早い時間帯で4点目、5点目を僕らが決めてから、向こうのペースと強度が落ちました」
マグナ・グルペアは、いまだにタイトルを手にしたことがない。準決勝に駒を進めた彼らにとっては、
優勝は現実的な目標だ。吉川は「本当にタイトルを獲得するチャンスだと思います」と語った。
■10節インテル戦ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=K6TLrgLcLMY