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2シーズン目終了、スペイン中から尊敬を勝ち取った吉川智貴

吉川智貴のスペイン2シーズン目が終わった。
 2戦先勝したチームが、ファイナリストとなるプレーオフ準決勝で、マグナ・グルペアはリーグ
4連覇を狙うインテルと対戦し、2連敗した。プレーオフ敗退だ。敗戦の後だったが、本拠地で
行われた2戦目の後は、スタンドからコートにいる選手たちに多くの拍手が送られた。マグナ・
グルペアはプレーオフ、スペインカップ準決勝、国王杯では決勝に進出したが、タイトルは
勝ち取れなかった。記録にその名前は残らなかった。しかし、人々の記憶に残ったシーズンだった。
地元フットサルファン、テレビ解説者は「他のチームのファンからもこれほど多くの好感を持たれるチームはない」と評した。

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 その緑のチームで、吉川は印象的なパフォーマンスを披露した。スペインカップ準々決勝
バルセロナ戦では、優勝候補を倒す立役者となった。国王杯決勝前半ではディフェンスだけでなく、
攻撃でも各国の代表クラスを揃えるエルポソを何度も慌てさせた。プレーオフのインテル戦では、
上記のゲーム同様に活躍が期待されたがふくろはぎを痛め、万全の状態からはほど遠く、2戦目は
ほとんどコートに立てなかった。昨シーズンと同様に負傷のため、いい形でシーズンを終えることができなかった。

 吉川のプレーは、日本のフットサル、日本人選手の評価を変えた。日本人選手がこれまでに
何人もスペインのクラブに所属し、代表チームも長くスペイン人が指揮している。スペインでも
日本のフットサルの成熟、進化は知識として浸透している。しているが、それは知識として知って
いるというだけで、多くのスペイン人は実際に体感しているわけではない。情報としてそう伝わっている。
漠然としたものだった。吉川はそんな目に見えていなかった日本のフットサルの進化をコートの
上からスペイン人が座るスタンドにダイレクトに伝えた。そして彼は日本人という国籍で珍しがられる
だけでなく、1人のいいパフォーマンスをするフットサル選手として、スペイン中から尊敬を勝ち取った。

 マグナ・グルペアの本拠地パンプローナの街を歩くと吉川は子どもたちや大人から声をかけられる。
「ヨシカーワー、元気?」
「トモーキー、今日の試合は勝つよな?」
 この日常が吉川がスペインで勝ち取ったものを物語っている。

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プレーオフ準決勝1節インテル対マグナ・グルペア戦ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=jIXwq0pzzPc

プレーオフ準決勝2節マグナ・グルペア対インテル戦ハイライト
http://tinyurl.com/67glh7u