2018/01/10
メディア情報
【月刊グラン2月号】安藤良平選手インタビューを一部公開!
マンスリーオーシャンズニュース
さあ決戦!1位通過、迎え撃つ
DUARIG Fリーグ2017/2018も大詰めを迎えた。奪冠を目指す名古屋オーシャンズは2017年12月2、3日に仙台で行われた6クラブ合同開催でバサジィ大分に5-0と快勝したもの、日曜日のペスカドーラ町田戦は0-2と今季初の完封負けを喫した。しかし、10日のフウガドールすみだ戦で9-1と再び快勝して勢いを取り戻すと、17日のホームゲーム最終戦・バルドラール浦安戦を3-1、23日のヴォスクオーレ仙台戦も8-1と連勝してリーグ戦1位を確定させた。1月6~8日の駒沢セントラルを経て、2~5位で行われたプレーオフの勝者を1月20、21日に駒沢体育館で行われる決勝戦で迎え撃つことになった。王座を取り戻す戦いはいよいよ最終章を迎える。
今号のオーシャンズインタビューは「ピッチ上のコンダクター」安藤良平。今季、リーグ戦200試合出場を達成し、円熟期に入る29歳。昨季届かなかったタイトルへの渇望を語った。
■オーシャンズインタビュー/RYOUHEI ANDO 安藤良平
各チームのエース級が名を連ねる第1セット。
激しい攻防の中で、オーシャンズの背番号7は頼れる存在だ。
フィクソからピヴォまでこなせる器用さで、時には体を張って守り、時にはゴールへの道筋を示す。
磨きをかけたボレーシュートは、相手の戦意を削ぐ武器だ。
昨季、故郷・湘南から決意の移籍を果たしたが、リーグタイトルには手が届かなかった。
今季、リーグ200試合出場を果たした29歳のコンダクターは、渇望しているタイトルに向けて、静かに闘志を燃やしている。
構成・月刊グラン
RYOUHEI ANDO
1988年2月3日、神奈川県鎌倉市出身。
逗葉高校から神奈川大ではサッカー部に所属。神奈川県1部リーグを経て2011年、湘南ベルマーレに入団。
2016年シーズンから名古屋オーシャンズに移籍、アジアクラブ選手権獲得に貢献した。2016年には初めて日本代表に選出され、4月に愛知県で行われた国際親善試合に出場した。趣味は買い物とラーメンを食べること。176センチ、73キロ。
後ろからバランス取る
――(取材は12月14日)リーグ戦も終盤になり、いよいよプレーオフモードに入りました。
28節で町田に負けましたが、それ以前に負けていた負け方とは違いました。点を取れなかったのは課題でしたが、自滅して負けたわけではない。悔しかったけれど、すんなり切り替えることができた。それが次のすみだ戦での大勝につながりました。すみだ戦の前には選手で話し合いました。プレーとは違う部分、例えば判定に対しての不満などでストレスを感じて悪循環から自滅することが多かった。そこをなくせばおのずと差を広げられると再認識しました。
――今季は外国人選手も入れ替わりましたが、自身の立ち位置も含め、ここまでの戦いについての感想は。
今年は前めの選手が多くなっています。僕自身は昨季とは違って後ろに重点を置くことが多くなっているので、後ろからのDFと攻撃面では流動的に攻撃を組み立てられるようにバランスをとることを常に考えています。まだまだ良くしなければならないとは思っています。
――守備面では、5月のオーシャンカップ準決勝で昨季の王者・シュライカー大阪のチアゴを完ぺきに封じた試合が印象に残ります。
いいスタートを切るきっかけになった大会であり、その中でも大事な試合でもありました。あの試合で大阪に勝てたことで、「やってやるぞ」とチーム全員が感じたと思います。(星)龍太も出場停止でメンバーは10人しかいなくなったこともあって僕が守り切らなければと思っていました。コスタ監督が僕のユーティリティーな部分を認めて起用してくれたと思っていますし、強いピヴォにマークするときには責任をもって仕事をさせないようにしなければならないと常に思って気合が入っていました。
――大阪戦までの2試合は積極的に打っていたシュートもなかった。それだけ徹し切れたということですね。
ほかの試合とのギャップはありました。でも、僕がチアゴを抑えれば、そこからのカウンターでチャンスが生まれると思っていたし、実際にアルトゥールとかチアゴをターゲットにしてくるから、そこさえ押さえればという気持ちでした。前は味方に任せてと。
――オーシャンカップの初戦でペピータ選手が負傷し、以降は安藤さんのほか西谷、ラファ、齋藤という4人のセットが続いています。このセットで心がけていることは?
シンプルにプレーができるのでやりやすいですね。左が2枚(ラファ、齋藤)で、パッシャン(西谷)がラファに縦でパスを出せる。僕はたいしたことはしてないけれど、みんなを生かすことを心掛けています。そしてちゃっかり点が取れるようにと(笑い)。ラファはサイドで納めたがるタイプ。僕は右利きなので出しやすいし、そこをシンプルに使うことでラインを押し上げられる。パッシャンと僕でそこを生かし、(齋藤)功一に左のパンチあるシュートをどんどん打たせられるようなスペースを開けて、パスを出したいですね。大事なのは相手の強力なセットが出ているので、まずDFからしっかり入ること。セットプレーではシンプルにシュートで終わる戦術をしようと意思統一をしています。
――第2セットも得点力があるので、第1セットで失点を抑えるのは大切なこと。
DFから流れをつくっていきたいというのは、僕の中にはありますね。先日のフウガ戦のように相手ボールから始まってカットしてからショートカウンターで1点というのは、相手に与える精神的なダメージが大きいと思うし、そういうことで流れをつくっていきたい。
重圧に慣れてきた
――昨季はタイトルを求めて移籍を決断されましたが、アジアのタイトルを取った後にブレーキがかかってリーグを逃しました。昨季との気持ちの持ち方で違いはありますか?
このチームにいる以上、重圧はつきもの。来た当初はそれに慣れていなかったのかなと今は思います。その時はあまり考えてはいなかったけれど。今季は少しですが慣れてきたのかなと思います。