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【月刊グラン8月号】篠田龍馬選手インタビューを一部公開!

MONTHLY OCEANS NEWS

開幕好発進
「重大発表」3選手が加入

「Fリーグ奪冠」を誓った名古屋オーシャンズの新シーズン。
5月のオーシャンカップを手にして迎えた11年目の「DUARIG Fリーグ2017-2018」が
開幕し、6月11日に東京・代々木第一体育館で府中アスレティックFCとの開幕戦に臨んだ。
新戦力ラファが負傷で欠場、日本人選手11人で戦うアクシデントに見舞われたが、ゴレイロ
篠田龍馬が好セーブを連発、齋藤功一のゴールを守り切り1-0で白星スタートを飾った。
ホーム開幕戦となった6月18日のアグレミーナ浜松戦は、復帰したラファの2ゴールなどで
6-3と快勝、連勝同士で迎えた6月25日の湘南ベルマーレ戦は6-3で3連勝。首位に立った。

ホーム開幕戦が行われた6月18日、武田テバオーシャンアリーナのファンに「重大発表」が
行われた。ヴァルチーニョ、ルイジーニョのブラジル人2選手の新加入と、スペインのマグナ・
グルペアで2シーズンプレーした吉川智貴の復帰。ユニホームを着て姿を現した3選手はファン
・サポーターに熱いメッセージを語った。ようやく陣容が整い、3冠獲得へ勢いをつけたオーシャンズ
の戦いから目が離せない。
今号のオーシャンズインタビューは、スーパーセーブで開幕戦勝利に貢献した在籍9シーズン目
の篠田龍馬。昨季の悔しさを乗り越え、守るべきものが増えたゴレイロの想いを聞いた。

 


OCEANS INTERVIEW

RYUMA SHINODA
篠田龍馬
shinoda

チャレンジャーとして11年目のFリーグに臨むオーシャンズ。
その大事な開幕戦でゴールマウスを守ったのは「背番号1」だった。
在籍9シーズン目。幾多の名選手の姿を見続けた男は、
「絶対王者」の座を譲った試合で人目をはばからず泣き崩れた。
27歳、愛娘にも恵まれたゴレイロは、
内に秘めてきた闘志を外に向けたオーラに変えようとしている。


ロッカーでスタメン確認

――オーシャンズにとって大事な開幕戦。そのスタメンを任されました。
篠田 スタメンは当日、ロッカーのホワイトボードに貼られる紙を見て知るんです。前日から
過ごし方を意識して、自分が出るんだ、いいプレーをするんだという準備ができたという気持ち
で紙を見る。名前を見た時には「やってやろう」と思ったのと同時に、あまり高ぶったり、
力みすぎないようにも心がけました。会場のお客さんだけでなく、AbemaTVやJ-SPORTS
というメディアでも注目されている。府中という難しい相手に、昨季と違うオーシャンズを
見せたいと思っていました。
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――ゲームはいい感じで入れた?
篠田 攻めてはいるけれど、動きは硬いなとは感じていました。府中のクロモト選手もいい
プレーをするので、1点勝負、先制点dね勢いを与えたくないと思っていました。最初の1対1を
自分のイメージ通りに止め、そこから3、4回1対1を止めて気持ちが乗ってきました。
後半、外からのミドルをブラインド気味に打たれ、枠をとらえてきたけれど、あの日はブラインド
になっても見えていました。僕の中でも良かった試合の一つだと思います。

――優勝したオーシャンカップでも準決勝・大阪戦という大一番に起用されている。
篠田 (大阪戦は)3点取られたけれど、納得のいく試合でした。1試合の出来や、それこそ
ワンプレーのミスでも、次の試合に出られなくなることがある。その中で試合に出られるということは、
監督の期待に応えたいという気持ちになります。プレーオフの時でも、実は骨がついていない状態
(左手中指、人差し指、親指の付け根の骨折)なのに使ってくれた。あの時は、もう一回折れても
いいと思って試合に臨んでいた。一緒にプレーをしていたコスタ監督が常に僕のことを見てくれている。
現役時代と接し方は違うし、特別に声をかけられることはないけれど、言われなくても分かっている部分がある。
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――昨季のプレーオフ、10連覇を逃した試合に出場していた篠田選手にとって、あの瞬間の想いは。
篠田 あの瞬間は、本当に頭が真っ白になりました。リーグ戦では大阪に勝点10をつけられていたけれど、
プレーオフから勝ち上がれば10連覇にはなる。自分のためというより、オーシャンズは10連覇をしなけれ
ばいけないと、そればかり考えていました。

――リーグ連覇を逃し、全日本選手権でも予選敗退。新シーズンへの気持ちの切り替えはどのようにしたのか?
篠田 プレーオフで負け、このままズルズルいくのは簡単だけど、オーシャンズはそんなチームじゃない、
ここからが違うんだというところを見せたかった。でも、切り替えることができなかった。こんな姿を見せら
れないという思いでした。自分自身としては力を出せばいいプレーができるという自信もついたシーズン
ではあったけれど、忘れられないシーズン。この悔しさを取り返そうという想いになりました。

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