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【月刊グラン11月号】吉川智貴選手インタビューを一部公開!

MONTHLY OCEANS NEWS

勝負の後半戦へ

「DUARIG Fリーグ2017/2018」名古屋オーシャンズは、9月2、3日にホーム・武田テバ
オーシャンアリーナで行われたミニセントラルでシュライカー大阪に3−1、バルドラール浦安
に6−0と相次いで破ったが、続く9日の第15節・府中アスレティックFC戦は3−4で今季2敗目
を喫した。17日のバサジィ大分戦を5−0で勝つと、静岡・エコパアリーナでの6チーム合同
開催となった23日のアグレミーナ浜松、24日のヴォスクオーレ仙台に連勝して2位以下に
大きな差をつけた。来年1月には王者の決まる短期決戦は早くも後半戦に突入、奪冠に
向けたオーシャンズの熱い戦いが続く。
今号のオーシャンズインタビューは、スペインで充実の2シーズンを過ごし、オーシャンズに
帰ってきた吉川智貴。世界の頂点を体感した背番号15の熱い思いを聞いた。


オーシャンズインタビュー
吉川智貴
Tomoki YOSHIKAWA
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頼もしい男が帰ってきた。
オーシャンズでは24歳でキャプテンを経験、
数多くのタイトル獲得に関わり、
ファンの拍手に送り出されて活躍の場をスペインに移した。
世界最高峰リーグでの2年間、無名の日本人は国中から称賛され、
カップファイナリストという「勲章」を手に入れた。
古巣の窮地を救うため名古屋に舞い戻った背番号15は、
抜群の経験値を「奪冠」のエネルギーとして還元する日々を過ごす。
構成・月刊グラン

幸せな経験 還元したい

帰国3カ月、歯がゆい日々

——スペインから帰国して3カ月。現状は。

吉川 自分でも正直言って、予想以上に苦しんでいます。フットサルの内容、会場の
雰囲気…。どちらがいい悪いというわけではないけど、すべてに大きな違いを感じています。
フットサルの質やレベルは、日本はまだまだスペインに追い付いて行かなければという
立場で、レベルの違いは現実にある。帰ってきて、自分の良さやパワーをすべて発揮
できていないと思っているので、とても歯がゆい時間を過ごしています。

——それの思いはスペインに行った当初に苦しんだ時とは違う感覚ですか?

違いますね。スペインを経験して、試合の見えている部分、流れやどこのスペース
が空いている、相手がどういう守り方をしているとか、対峙している体の向きはどうか、
今まで見えないところまで見えているのですが、チームの中で自分が生きていないと
いう思いがあります。その一因はやっているフットサルがスペインと全然違うということ。
Fリーグはハーフラインくらいからディフェンスをするチームが多く、前からアグレッシブ
にいくチームが少ない。相当余裕を持ってプレーできているのですが、それが生きて
いないし生かされていない。経験したことを還元しなければとは思っているのですが、
それを押し付けるのはまた違うと思う。選手としてまだ未熟だと感じています。
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——帰国直後、コスタ監督とボードを使いながら長時間話していたのが印象的でした。

頭のスイッチを変えればいいだけなので、監督の求めていることは消化できて
いるのですが、自分ではただそれだけでは物足りない、プラスアルファを出していきたい
部分で出し切れていないというところがありますね。

——ファンは、そのプラスアルファの部分を期待してしまいます。

そこまで周囲の目を気にしていないのですが、いい時も悪い時も自分のことは
自分が一番分かっている。ただ、帰ってきてから個人の役割として1試合も満足できた
試合がないのが現状です。焦るあまり、自分のプレーですべてを変えてやるということ
はしたくない。サイドで1対1になってシュートを打つようなことは、ある程度できるかも
しれないが、自分の持ち味はそこではないと思っています。ボールを受ける前に相手
との駆け引きの中でいかに勝負できるか。Fリーグのフットサルの中で持ち味を生か
せるように、今やれることをベースに積み上げていきたい。

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